緑茶なのになぜ熱湯で入れられるの?晒青緑茶について

緑茶という言葉を聞くと、日本茶の鮮やかな緑色の水色(すいしょく、水の色)を思い出す方は多いのではないでしょうか。

また日本の緑茶を熱湯で入れるなんてもっての外!とおっしゃる方も多いでしょう。

今日はエルヴィーテの朝のお茶「AWAKE」に使われている晒青緑茶とは何か、日本の緑茶との違いを説明します。

 

晒青緑茶はプアール茶の原料

実は、緑茶というよりはプアール茶や黒茶の原料として使われるのです。

湖南省、湖北省、広東省、広西省、四川省、雲南省、貴州省で作られた晒青緑茶は黒茶の原料として。

雲南大葉種を使った緑茶は良い品質でプアール茶の原料に使われます。

 

緑茶にもさまざまな製法が

 お茶は揉んだり萎れさせたりすることで発酵度が変わり、茶葉の色や味わいが変わってきます。

日本人は緑茶といえば、緑黄色で葉っぱの緑の香りをイメージすることが多いですよね。

これは不発酵茶とよばれ、蒸して高温で酵素の働きを止めたものになります。

 

お茶の発酵はこのように熱を加えたり揉んだり萎れさせることで酸化発酵させるものと、酸化以外の発酵があります。

酸化以外の発行とは、酸化発酵を止めた後に微生物や乳酸菌などを入れて発酵させるもので、後発酵茶(黒茶や黄茶)などがあります。

 

「晒青」とは日光で干すこと

晒青は釜炒りで茶葉を殺青した後に、天日干しにして乾燥させることを言います。

殺青とは、熱で酵素(酸化酵素)を失活する工程です。

 

晒青緑茶を美味しく飲む

不発酵の緑茶を熱湯で淹れると、タンニンが抽出された渋いお茶になりますが、このように発酵を進めた晒青緑茶では、熱湯で淹れても渋みが出ることなくテアニンが優位に立つので、甘く旨味の感じられ美味しくいただくことができます。 

ただしいくら熱湯で淹れられるからといって、茶葉にダイレクトにお湯を当てて淹れるのは良くありません。

これも、渋みが出る原因となりかねますので、マグカップにお湯を入れてからポンとティーバッグを入れていただくのが美味しい飲み方になります。